ごあいさつ

 この春、高尾山に行きました。愛犬デリーも一緒に連れて行きますので、いわゆる人通りの多い表参道ではない道を使って登っていきました。急登が続いて、普段、運動不足ですから青息吐息の行程となりました。途中、ベンチに座って休んだときのことです。新緑が美しい木々に囲まれていたのですが、心地の良い風と共にハラハラと桜の花びらが舞い落ちてきました。なんとも言えない良い気分に満たされて、先に進む力をいただきました。
 あたりを一生懸命見渡すのですが、不思議なことに桜の木は見当たりません。ということは、人目につかないところで咲き匂っていた桜があるということです。
 「神さまの恵みに与る」という経験は、そういうものかもしれません。わたしたちには判らないのですが、思いの及ばないところで美しい花が咲いていて、そして、ある時、その確かなしるしがわたしたちにも与えられるのです。そんな神のあたたかい「風」を感じて、人は、人生を生き直します。聖書では「風」は「聖霊」とおなじ単語です。わたしたちは、やさしい聖霊の恵みに与っているのです。